工業用ゴム・プラスチック塗料
佐藤塗料では、様々な素材への塗装にも取り組んでおります。
塗装が困難とされてきたシリコンゴムをはじめ、多種多様な工業用塗装が可能です。
また、成形条件、配合及び環境によって異なりますので、お客様の条件にあった塗料を選定させていただきます。
シリコン塗装例
軟質PVC
シリコンゴム塗装例
塗料の種類
水性タイプ・溶剤タイプ・アクリル樹脂・ウレタン樹脂・シリコン樹脂・ゴム系塗料など条件に合った塗料を選択
特徴
- 鮮やかな色が表現できます。
(メタリック・蛍光など) - 艶の調整が可能
(艶有り・半艶・艶消しなど) - 柔軟性に優れた塗膜が基材の変化
(屈曲・延伸)に追随します - ゴムの素材にあった下塗材(密着向上剤)があります
シリコンゴム(SI)
特徴
耐熱性、耐寒性に優れたゴムで150℃の熱を加えてもほとんど特性に変化がなく、-60℃~-70℃と一般の有機ゴムが酸化する温度でも弾力を保ちます。耐候性にも優れ、コロナ放電により発生するオゾンに対してもほとんど影響を受けないため、屋外で紫外線や風雨にさらされても、ほとんど特性に変化はありません。また、化学的な安定もしているので、人体への悪影響もほとんど心配がなく、無味無臭で透明性に優れているので着色しやすく、良好な手触り感がある反面、引っ張り強さ、引裂き強さ、耐摩耗性、ガス透過性、熱膨張性に劣る面もあります。
用途
自動車関連部品、テレビやラジオなどの家電部品、医療関連機器、注射液容器、電卓等絶縁部品、その他の工業用耐熱耐寒部品など、安全性及び耐熱性が必要な物に多く利用されています。
天然ゴム
特徴
一般に天然の樹液(乳液)から精製された機械的強度をはじめとする物性面でも優れた原料ゴムです。成分は化学的には高シスポリイソプレンですので、合成ゴムであるイソプレンゴム(IR)は化学的に製造された合成天然ゴムとも言われています。ゴム弾性が大きく動的発熱性が低いほか、引き裂き強度ではトップクラスの強さを持っており、未加硫時の強伸度も大きく耐寒性に優れ、粘着性もよいのが特徴です。欠点としては火やオゾンに弱い点があります。
用途
タイヤ・ベルト・ホース・靴底など
二トリルブタジエンラバー(NBR)
特徴
圧縮永久ひずみ、引張り強さ、耐摩耗性などに優れているため、シール材と主に使用されています。また、耐油性や耐摩耗性、耐老化性に優れており、加工性や機械的強度にも優れています。ポリマー構造上、アクリロニトリル基が増加すると耐熱性、耐油性が向上し、ブタジエン基が増加すると耐寒性が向上するので、この共重合比を変化させることで、耐熱、耐寒、耐油性を変化させることができます。欠点としては、耐薬品性、耐候性に劣るので、保管場所は直射日光が当たる場所は避けたほうがいいです。
用途
ガスケット・印刷ロール・コンベヤベルト・紡績用ロップロールなど
クロロプレンゴム(CR)
特徴
長年、幅広い用途で利用され続けている合成ゴムで、天然ゴムの耐油性を改良した代替品として開発された経緯があります。機械的強度、耐候性に優れ耐薬品性、耐熱・耐寒性、耐油性にも抵抗性を持つ非常にバランスのとれたゴムです。また、難然性でガス透過率が小さく接着力が強い特徴があります。欠点としては、低温時に結晶化しやすい傾向があること、電気絶縁性や耐水性が劣る点があります。
用途
電線の被覆、防振ゴム、窓枠や接着剤、ウェットスーツなど
エチレンプロピレンゴム(EPM、EPDM)
特徴
合成ゴムの中でも、耐候性、耐オゾン性、耐熱性に優れた性質があり、他にも耐寒性や耐水性も兼ね備え、電気特性も良好です。比重は市販されているゴムの中で最も小さいのも特徴の一つで、高濃度の無機酸やアルカリ溶剤、極性液体など耐薬品性に強いゴムです。また、ゴムの材料としては粘着性や接着性はありません。欠点としては、耐油性や引き裂き性に劣ります。
用途
自動車用ゴム製品、工業用ゴム製品、建築用ゴム製品、高圧ゴム電線など多岐にわたります。
その他さまざまな素材のゴムにも迅速に対応いたしますのでお気軽にお問い合わせ下さい。